ベイトのシルエットに見る波動との関係

Stun・・・タカ

2007年12月28日 14:21

ルアー製作において考えること徒然

リアルベイトを作るときは魚の形を模すわけだから、その形の違いによる効果云々を考えずにいかに似せて作るかがルアーの性能を左右する、と普通考える。この考え方は例えばナブラなどが沸いた状況ではきわめて重要なことだ。
しかし夢中になって捕食するフィッシュイーターは同サイズのルアーにもバイトする。このことから魚の「視覚」や「聴覚」「圧感応」などを総合した「感覚器官」に興味が行った。
しかし去年末から今年にかけて、スポーニングのためと思われるようなベイトの大集結、いわゆるミジュンナブラは那覇近郊ではなかなか起こっていない。これは僕が調べられる結果「気温」「水温」に帰すところが大きいのだが、温暖化の昨今好転するような気配はない。来年はうるう年だったと思うが、それによる多少の変化に期待したいと思っている。

さて本題に戻るが、一般に言うルアーが起こす「波動」といわれるものは、水中でのルアーの動きに伴う「カルマン渦」「キャビテーション」だと以前書いた。
ルアー考察1 http://stunthelure.ti-da.net/e881141.html#more
ルアー考察5 http://stunthelure.ti-da.net/e895044.html#more

本物の魚が出すそれはボディデザインによって極めて整然としていて、不規則かつ唐突な動きによって初めて乱れが起こる。これが捕食魚にとってのサインになるのだと思っている。



なぜ普通に泳いでいると極めて整然としたものになるのかは、やはり「神の与えし形」とでもいうべきなのだろうか、サイドシルエットも正面シルエットも・・・つまり3Dで見たほうが簡単なのだが、ヘッドから小さく水をきり、乱れた水流を鰭や徐々にすぼんでいく尾への流れで整わせる、といったものだ。

しかし、ルアー製作において、もし最初から整流効果をある程度省くようなシルエットを持たせたルアーができれば、これはミノーにおいてポッパーのような効果が出るのではないだろうか、と考えた。実際考えたのは3年前なのだが・・・

そのときから製作にかかったきりほっておいたルアーがある。少しずつ少しずつ具現化し、アイとコーティングを施せば完成という状態に最近やっと到達した。

スイミング中にわざと水流を乱れさせる、意図的にそのルアーサイズ相当のベイトより大きなキャビテーションやカルマン渦を発生させる。波動云々という言葉を使っているが、波動を出すほうと波動を感知するものとの間には必ず「水」が存在するわけで、この水をいかに振動させるかがこのルアーの成否に関係している。

さてどういう効果を実際にもたらすか楽しみである。


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