Stunな毎日

この女性は猛者である。
なにせ数年前まで那覇マラソンに出ていたのだから。

がっかりさせるようで申し訳ないが、齢６７歳。

Kおばぁだ。
このおばぁがトレーニングルームに来るとものすごく楽しい雰囲気になる。
何せ始終しゃべっている。おかげでこちらのトレーニングがなおざりになってしまうのだ（笑）

とにかくしゃべるしゃべる！
真剣に打ち込もうとしてるときには、正直うざったくなるほど・・・
しかしおじぃおばぁに優しいタカはお相手をするのです。

何を隠そうこのKおばぁは居酒屋をやっておられる。この居酒屋が凄い！
ビールはサーバーから自分で注がねばならない。シマーは全て菊の露の甕仕込だが、これも自分で甕から注がねばならない。
料理もあるぞ！ソーメンチャンプルーと野菜タップリの刺身の味噌和えだ。シークワーサーがこれでもかってかかっていてさっぱりしている。これ以外のつまみは出さない。
客が注文を出してないとカウンターの奥で眠ってる！下手すりゃ１０時くらいで閉店だ！幻のお店と言えるだろう。

そんなKおばぁだが今年の春から通信制の高校に入学した。戦中戦後の慌しさから勉強ができなかったことを悔やんでおられるのだ。はれて女子高生になったKおばぁは日曜日のたびに意気揚々と高校に通っているという。多分孫ほどの同級生に囲まれて遅い春を満喫しているのだろう。


晴れた日にドライブしていると、雲の影が道路に映っている事がある。車は走っているがもっと速いスピードで雲の影も先行する。追い越したい、追い抜きたいと思ってやっとその影を抜いたと思ったら新たな影がやおら出現してまた追いかけっこが始まる。
探究心とはそのようなものなのだと思う。