2006年12月08日

筋肉列伝~消防士君3

消防士君はその後どうなったのでしょうか??
筋肉列伝~消防士君3

一昨日、昨日の続きである。読んでない人は「消防士君1」「消防士君2」を読んでくれ!


「超人君」から「消防士君」に実像を伴って人格化された彼のトレーニングに対する姿勢は多大な影響を僕に与えたのだが、それにより僕の身体はどんどんシェイプされた。体脂肪6%まで持っていったのだからすごいでしょ。当時行っていた居合においてもそれは非常に役立った。刀の振りがシャープになり、示現流でいうところの「雲耀」を得たかのごとくであった。
さらなる高みへと向かうために様々な負荷をかけてトレーニングを行った。走るときはリストウェイト4kg、アンクルウェイト4kgはおろかリュックにも5kgのダンベル2個積んで行った。それでも慣れてくるものだから、とうとうマスクをつけて吸気量の制限を行い心肺機能にも負荷をかけていった。馬鹿だといわれた。しかし「消防士君」が目標だった。 

とうの「消防士君」は変わらずに独自のメニューをこなし他を気にせず黙々と励んでいる。付き合いの上での彼との距離は変わらなかった。僕と話すときはやはりたどたどしい日本語だった。

新垣さんから消防士君の試験が近づいているとの話しを聞き、内心「受かってくれよ!」と祈ったものだ。僕が唯一心配だったのは学科試験だった。だって彼は首から下しか強化していなかったように感じたから(笑)。

後日僕の心配は杞憂となった。
沖縄県消防本部には採用されなかったのだが、
なんと東京消防庁に採用されたのだ。

那覇市民体育館で顔見知りになった極少数の人々とその快挙を祝った。
東京消防庁のほうが次元が異なるくらい難関のはずなんだが・・・とにかく皆でうまい酒を酌み交わした。皆で酒を酌み交わしながら、彼の東京での生活を皆が思った。

沖縄でさえまともに人とコミュニケーションをとれないのに・・・東京で大丈夫かぁ」これもそのときはジョークであった。

それからしばらくして彼は東京に向けて旅たった。半年間の消防学校での訓練を終えると実地に配属されるという。
平均20件の火災が起こり(1日)、平均2800件以上(1日)の119番通報がある東京での彼の社会人生活がいよいよ始まるのだ。
続く


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Posted by Stun・・・タカ at 14:55│Comments(2)筋肉列伝
この記事へのコメント
Σ(⌒◇⌒;) ゲッ!! 沖縄で不採用で東京で採用された訳?
Posted by pri at 2006年12月08日 15:29
priちゃん
ねぇ 不思議なことなんだよ。
倍率的には断然東京のほうが高いらしいんだ。
Posted by タカ at 2006年12月08日 17:12
 
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